糸績みの勉強会に行きました。
植物の長繊維を繋いで糸を作り出すことを績む(うむ)といいます。猫の毛ほどの塵のような繊維も大事に集めて使います。昔の人は皆、気が遠くなるほどの時間を経て、布を織り衣服に仕立てました。下の絵は江戸の浮世絵師、菱川師宣によるもので、私が学んだのと同じ糸績みをしている江戸の女達が描かれています。気が遠くなると書くと苦行のようですが実際はしみじみと楽しい。それに手仕事というものは本来の目的とは別に、自分の中の澱みを払ってくれると感じます。つらい事があったら、なんにも考えずに手を動かすといい。
本日、東京は雪の立春です。


